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2026.04.05
コラム

睡眠コラム|「睡眠離婚」は仲が悪いからじゃない-眠りを守るための新しい選択肢

新生活が始まるこの時期、なんとなく体がだるい、疲れが取れないという方も多いのではないでしょうか。仕事の忙しさや新しい環境への緊張が原因だと思いがちですが、実は毎晩一緒に眠るパートナーとの睡眠環境のズレが、知らないうちに睡眠の質を下げている可能性があります。

睡眠離婚」という言葉を聞いたことがありますか。仲が悪いから別々に眠るというネガティブな意味ではなく、睡眠の質を守るためにあえてパートナーと睡眠環境を分けるという選択肢のことです。別々の部屋で眠ることだけでなく、同じベッドでも掛け布団だけを別々にするというシンプルな方法も睡眠離婚のひとつです。

特に季節の変わり目は、暑がりと寒がりの差が出やすい時期です。同じ布団で眠っていると、片方が暑くて布団をはいだり、もう片方が寒くて引き寄せたりという布団の奪い合いが起きやすくなります。こうした些細な動きが相手の眠りを浅くする原因になることがあります。また寝返りの頻度や大きさの違いも、隣で眠るパートナーの睡眠を妨げる要因になります。自分では気づかないうちに、相手の睡眠を邪魔してしまっているかもしれないのです。

さらに見逃せないのがいびきの影響です。ベニナティらの研究によると、パートナーのいびきや無呼吸によって、一晩でおよそ1時間分の睡眠が失われる可能性が示されています。毎晩1時間の睡眠が削られているとすれば、慢性的な睡眠不足につながり、日中のパフォーマンスや体調に大きく影響します。

睡眠不足はふたりの関係にも影響を及ぼします。ゴードンらの2014年の研究では、睡眠が不足するとイライラしやすくなり、相手への共感力が低下することが報告されています。感情のコントロールが難しくなり、些細なことで口論になりやすくなるのも、睡眠不足が背景にある可能性があります。良好な関係を保つためにも、お互いの睡眠を守ることは大切なのです。

睡眠離婚という言葉には抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、まずは掛け布団だけを別々にするという小さな変化から始めてみてはいかがでしょうか。温度の好みや寝返りの影響を減らすだけでも、お互いの睡眠の質が改善される可能性があります。睡眠を守ることは自分自身の健康のためだけでなく、パートナーとの関係をより良く保つための投資でもあるのです。

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