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2026.03.08
コラム

睡眠コラム|「なんか眠い」が続く春-その正体は、毎日積み重なる隠れ睡眠不足だった

春になると体がだるい、なんとなく眠い気がするという経験はありませんか。新年度の忙しさや気候の変化のせいだと思いがちですが、実は睡眠時間そのものが知らないうちに削られていることが、大規模な研究データから明らかになっています。

マッティングリーらが2021年に行った研究では、スマートウォッチの大規模データを解析したところ、春は冬と比べて就寝時刻はほぼ変わらないにもかかわらず、起床時刻が約25分早まっていることがわかりました。その結果として睡眠時間も約25分短くなっていたのです。25分という差は一見小さく思えるかもしれませんが、毎日積み重なれば1週間で約3時間、1ヶ月では10時間以上の睡眠不足になります。

なぜ春になると起床時刻が早まるのでしょうか。春は日の出が少しずつ早まり、朝の光が強くなる季節です。朝の光は体内時計をリセットする働きを持っており、日の出が早まることで体内時計が前進し、自然と目が覚める時間が早くなっていきます。問題は起床時刻だけが前倒しになり、就寝時刻はなかなか変わらないという点です。夜の生活リズムはそのままに、朝だけが早くなることで睡眠時間が削られていくのです。

この春の睡眠不足を防ぐためのカギは、就寝時刻も合わせて前倒しにすることです。起床が早まるのであれば、それに合わせて寝る時間も少し早めることで、睡眠時間を確保できます。具体的には夜の強い光を減らすことが有効です。明るい照明やスマートフォンの画面から発せられるブルーライトは、体内時計を遅らせる働きがあります。夜は照明を少し暗めにして、スマートフォンの使用を控えることで、自然な眠気が早めに訪れやすくなります。

春の眠たさや体のだるさを「なんとなく調子が悪い」と放置せず、睡眠時間が削られているサインとして受け取ることが大切です。意識的に少し早寝をするだけで、春の睡眠不足は十分に防げます。新しい季節の変化に体内時計を合わせながら、睡眠時間をしっかりと守っていきましょう。

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