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2026.03.22
コラム

睡眠コラム|桜は見るだけじゃなかった-香りにも研究で認められたリラックス効果があった

桜の季節になると、なんとなく気持ちが穏やかになる、香りをかぐとほっとする、という感覚を覚える方は多いのではないでしょうか。それは単なる気分や思い込みではなく、香りが体に実際の変化をもたらしている可能性があることが研究から示されています。

桜や梅、藤といった和の香りは、日本人にとって古くからなじみ深いものです。桜餅の葉の甘い香り、お花見の空気に漂う春の気配、お香や桜茶の柔らかな香り。こうした和の香りに触れるとなんとなく落ち着くという感覚は、多くの日本人が共有しているのではないでしょうか。

2008年にハナワらが行った研究では、桜や梅などの和の香りを嗅いだ後に唾液中のアミラーゼを測定したところ、香りを嗅がなかった場合と比べてアミラーゼの値が低くなったことが報告されています。アミラーゼはストレス状態になると増加する物質であり、この値が下がったということは、香りによって体の緊張がほぐれたことを客観的なデータとして示しています。また竹ノ谷らの2021年の研究でも、和の香りが体内ホルモンや気分に良い影響を与えることが報告されており、桜の香りのリラックス効果は複数の研究によって裏付けられています。

なぜ和の香りがリラックス効果をもたらすのでしょうか。香りは嗅覚を通じて脳に直接働きかけ、感情や記憶を司る部位に影響を与えます。日本人にとって馴染み深い和の香りは、幼い頃からの穏やかな記憶と結びついていることが多く、その記憶が呼び起こされることで安心感やリラックス感が生まれやすいのかもしれません。

睡眠との関連で考えると、就寝前に桜や梅などの和の香りを取り入れることで、体の緊張をほぐしてリラックスした状態で眠りにつく助けになる可能性があります。アロマディフューザーや香り付きのルームスプレー、お香など、日常に取り入れやすい方法はさまざまあります。強すぎる香りは逆に刺激になることがあるため、ほのかに香る程度が就寝前には適しています。

桜の季節は短く、あっという間に過ぎてしまいます。散りゆく桜を惜しみながら、その香りのリラックス効果もあわせて楽しんでみてはいかがでしょうか。春の香りが、今夜の眠りをほんの少し穏やかにしてくれるかもしれません。

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