睡眠コラム|厚生労働省による睡眠対策健康づくりのための睡眠ガイド
「最近、疲れが取れない」「朝起きてもスッキリしない」
――そんな悩みを抱えていませんか。日本では睡眠に課題を感じている人が少なくありません。そうした現状を受け、厚生労働省は2023年に「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を新たに策定しました。
このガイドは、2014年に作成された「健康づくりのための睡眠指針」を大幅にアップデートしたものです。この約10年で睡眠に関する研究は急速に進み、睡眠不足が生活習慣病や心の健康にも深く関わることが明らかになってきました。最新の科学的知見を国民の健康づくりに反映させるため、改訂が行われました。
ガイドでは、2032年までに達成すべき数値目標が設定されています。
①「睡眠で休養が取れている人の増加」
2019年時点では78.3%の人が睡眠で休養を取れていると感じていますが、2032年までに80%へ引き上げることを目指しています。
②「十分な睡眠時間を確保できている人の増加」
現状54.5%から2032年に60%へ高めることが目標です。現在も約半数近くの人が「睡眠時間が足りていない」と感じているということであり、決して他人事ではない数字です。
ガイドでは年齢・世代に応じた睡眠時間の目安も示されています。成人については1日6時間以上の確保が推奨されています。仕事や育児で忙しい世代ほど睡眠を後回しにしがちですが、6時間はあくまでも下限の目安です。高齢者は加齢とともに眠りが浅くなる傾向があり、長時間寝床にいても睡眠の質が下がるケースがあるため、寝床にいる時間を8時間以内に抑えることが勧められています。子どもについては、小学生で9〜12時間、中学・高校生で8〜10時間が推奨されています。睡眠中に分泌される成長ホルモンや記憶の定着・情緒の安定など、子どもの健やかな成長に睡眠は欠かせません。
今回ご紹介したのはガイドのほんの一部です。全文ではライフステージごとのより詳しいアドバイスに加え、室温・光・騒音といった睡眠環境の整え方なども解説されています。厚生労働省の公式サイトから全文を無料で閲覧できますので、ぜひ一度手に取ってみてください。
睡眠についてより深く・体系的に学びたい方には、睡眠に関する専門資格の取得もひとつの選択肢です。日々の健康管理や仕事に活かせる知識を、資格学習を通じて身につけてみてはいかがでしょうか。