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2026.01.04
コラム

睡眠コラム|ZZZは「睡眠の略」じゃなかった?!世界に広まった睡眠記号の意外な正体

眠っている人のイラストに「ZZZ」が浮かんでいる光景は、漫画やアニメ、絵文字でもおなじみです。あまりにも自然に目にするため、ZZZが「睡眠」を表す記号であることを疑ったことがある方はほとんどいないのではないでしょうか。しかし実はこのZZZ、睡眠という言葉の頭文字でも略号でもなく、まったく別のルーツを持っていることがわかっています。

メンタルフロスの調査によると、ZZZはもともと「眠り」を意味する言葉の略ではなく、いびきを表す擬音として生まれたものだとされています。音のない漫画の中で、寝ている登場人物がいびきをかいていることを読者に伝えるための視覚的なサインとして使われ始めたのです。考えてみれば、いびきの音を口に出すと「zzz…」という感じに近い音になります。その擬音を文字として描くことで、静止した絵の中でも「この人は眠っていて、いびきをかいている」ということが伝わるように工夫されたのです。

このZZZが広まったきっかけは、20世紀初めのアメリカの漫画です。眠っている人物の頭上にZ-Z-Z…と描かれた漫画が登場し、「Zが浮いていたら熟睡中」という記号として読者の間に定着していきました。アメリカの漫画文化が世界に広がるにつれ、このZZZという表現も国境を越えて伝わっていきました。やがて漫画だけでなくアニメやイラスト、そして現代のデジタルスタンプや絵文字にまで受け継がれ、今ではZZZイコール睡眠というイメージが世界中に根付いています。

しかし面白いのは、ZZZが国際的な睡眠の共通マークになりつつある一方で、「寝ている音」の表現は国ごとに異なるという点です。フランスやスペインではrrr、ドイツではchrr、そして日本ではおなじみの「ぐうぐう」がいびきや寝ている状態を表す擬音として使われています。同じ人間が眠るときに発する音でも、それをどのように聞き取り、どのような文字で表現するかは文化や言語によって大きく異なるのです。日本語の「ぐうぐう」は丸みのある音で、なんとなく穏やかに眠っているイメージがありますが、ドイツ語のchrrは少し荒々しい印象を受けます。同じ現象を表しているはずなのに、これほど違う表現になるところに言語の豊かさと多様性が感じられます。

ZZZというシンプルな記号の裏に、アメリカの漫画文化から世界への伝播という歴史が隠されていたとは、改めて面白い発見ではないでしょうか。今夜ぐっすり眠れたら、明日からZZZを見るたびにそのルーツを思い出してみてください。

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