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2025.11.02
コラム

睡眠コラム|不足しがちなのに睡眠に欠かせない-マグネシウムが眠りを支えている理由

睡眠に良い成分といえば、GABAやトリプトファンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかしこれらの成分が本来の力を発揮するためには、縁の下の力持ちとして支える栄養素が必要です。それが「マグネシウム」です。あまり睡眠との関連で語られることは多くありませんが、最新の研究からマグネシウムが睡眠に与える影響が明らかになってきました。

マグネシウムの主な働きは、神経の興奮を抑えることです。体をリラックスモードに切り替えるための補助役として機能しており、GABAなどの睡眠に良いとされる成分が本来の働きを発揮するためにも欠かせない存在です。マグネシウムが不足すると、いくら睡眠に良い食品やサプリメントを取り入れても、その効果が十分に発揮されない可能性があります。睡眠の質を根本から支える基盤となる栄養素といえます。

最新の研究からも、マグネシウムの睡眠への効果が具体的な数字として示されています。マーらの2021年の研究では、マグネシウムを補給することで入眠時間が17分短縮したという結果が報告されています。また2024年のハウゼンブラスらの研究では、深い睡眠の主観的な増加が確認されています。寝つきの改善と深い眠りの両方に効果が期待できるという点で、睡眠サポートの観点から非常に注目される成分です。

しかし実際には、多くの人がマグネシウムをやや不足しがちな状態にあります。国民健康栄養調査によると、日本人の平均摂取量は1日あたり247ミリグラムとされています。一方、食事摂取基準2025年版では推奨摂取量として男性で330〜380ミリグラム、女性で270〜290ミリグラムが設定されており、平均的な摂取量は推奨量を下回っていることがわかります。意識しないと不足しやすい栄養素であるだけに、日頃の食事から積極的に取り入れることが大切です。

マグネシウムを多く含む食品としては、ナッツ類、豆腐、納豆、ダークチョコレート、全粒粉パン、青魚などが挙げられます。特別な食材ではなく、日常の食卓に並びやすいものばかりです。毎朝の納豆ご飯や間食のナッツ、夕食の青魚といった形で少しずつ意識して取り入れるだけで、マグネシウムの摂取量を無理なく増やすことができます。

睡眠の質を改善したいと思ったとき、就寝ルーティンや寝室環境に目が向きがちですが、毎日の食事内容も見直すことで眠りの質に変化が出てくるかもしれません。マグネシウムをちょい足しする意識を持つだけで、GABAなどの睡眠成分がより効果的に働く土台が整います。今夜の食卓から、マグネシウムを意識した一品を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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