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2025.12.14
コラム

睡眠コラム|脳を使うほど深く眠れ、深く眠るほど成績が上がる?!

よく体を動かした日の夜はぐっすり眠れるという経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。実は体だけでなく、脳をたくさん使った日も同様に深い眠りが得られやすいことが、睡眠研究から明らかになっています。

2004年にフーバーらが行った研究では、難しい課題に取り組んだ後に眠ると、課題中に特によく使っていた脳の部位で深い睡眠の波が13%増加することがわかりました。さらに興味深いのは、この深い睡眠の波が多い人ほど課題の成績が約11%高くなっていたという点です。脳をよく使うほど深く眠れ、深く眠るほどパフォーマンスが上がるという、好循環が生まれていたのです。

なぜ脳をよく使うと深い睡眠が増えるのでしょうか。深い睡眠は日中に得た記憶を整理し、脳全体をメンテナンスする時間だと考えられています。よく使った脳の部位ほど、修復と整理のために深い睡眠の波を必要とするのです。体の筋肉が運動後に修復を必要とするように、脳もまた使えば使うほど、より深い回復の時間を求めるのです。

体を動かすことも同様に深い眠りを促します。パークらの研究によると、夕方に1時間の有酸素運動をすることで深い睡眠の波が18%増加したことが報告されています。脳をよく使った日の深い睡眠の増加率13%と比較しても、体の運動と脳の活動は同じくらい深い眠りへの影響力を持っているといえます。運動する時間が取れない日でも、頭をたっぷり使う仕事や学習に集中した日であれば、同様の睡眠効果が期待できるのです。

この研究結果は、日中の過ごし方と夜の眠りの質が密接につながっていることを示しています。ぼんやりと時間を過ごした日よりも、集中して何かに取り組んだ日の方が深く眠れるのは、脳が本当の意味で疲れているからなのです。難しい問題に頭を悩ませた日、新しいことを一生懸命学んだ日、創造的な作業に没頭した日、そういった日の夜は深い眠りへの準備が整っているといえます。

日中に脳をよく使うことは、仕事や勉強の生産性を高めるだけでなく、その夜の睡眠の質を上げ、翌日のパフォーマンスをさらに向上させるという連鎖を生み出します。眠りの質を高めたいと思ったとき、就寝前のルーティンだけでなく、日中にどれだけ脳を使い切ったかという視点も持ってみてください。今日一日、脳をたっぷり使い切ることが、今夜の深い眠りへの最良の準備になるのです。

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