
子どもの成長においては、たくさん遊んでたくさん寝ることがとても大切です。しかし、寝相が悪すぎて不安に思うことも少なくないのではないでしょうか。朝起きたら子どもが逆さまになっていた、布団から全身はみ出していた、という経験をお持ちの親御さんも多いと思います。今回は、子どもの寝相が悪い理由について解説します。
子どもの寝相が悪い理由は、主に2つあります。①「体温調節機能が大人と異なること」、②「睡眠中の体の動きを制御する脳の部位が未発達であること」です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
①「体温調節機能が大人と異なること」
私たちは眠るとき、深部体温を下げるために皮膚から放熱を行っています。大人の場合は発汗によってこの放熱をコントロールすることができますが、子どもは大人よりも発汗機能が未発達です。そのため、寝返りなど体を動かすことで皮膚表面の空気を循環させ、放熱を促しているのです。子どもが寝ながらよく動くのは、体温をうまく調節しようとしている自然な反応といえます。
②「睡眠中の体の動きを制御する脳の部位が未発達であること」
子どもは大人よりも深いノンレム睡眠が多く、ノンレム睡眠は身体を休めるための睡眠であり、子どもはこの深い眠りをたっぷりと取っています。しかし同時に、睡眠中の体の動きを制御する脳の部位がまだ発達途中であるため、眠っている間に体が大きく動いてしまいます。これが寝相の悪さとして現れているのです。
では、寝相が悪くても問題はないのでしょうか。結論からいえば、寝相が悪くても大丈夫です。寝相が悪くても、しっかりと深い睡眠は取れています。むしろ、深いノンレム睡眠が取れているからこそ体が動いているとも言えますので、寝相の悪さは元気に成長している証のようなものです。無理に矯正しようとする必要はなく、それよりも寝相が悪くても安全な寝室環境を整えてあげることの方が大切です。布団から落ちても怪我をしないよう周囲を整えたり、十分なスペースを確保してあげたりといった工夫を心がけましょう。
気になる「いつから寝相が良くなるのか」という点については、大体10歳くらいから寝相が落ち着いてくるとされています。脳や体の発達とともに、自然と寝相は改善されていくものですので、焦らず見守ってあげてください。ただし、大人になっても寝相が悪い場合は、別の原因がある可能性もあるため注意が必要です。
子どもの寝相の悪さは、発育途中の体が一生懸命に眠ろうとしているサインです。心配しすぎず、安全な環境を整えながら、子どもがのびのびと眠れる環境をつくってあげてください。