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2026.09.06
コラム

睡眠コラム|「あと5分」の繰り返しが睡眠慣性を長引かせる―すっきり起きるための2段階アラーム術

「あと5分だけ」とスヌーズボタンを押した経験は誰にでもあるのではないでしょうか。働く大人の57%が習慣的にスヌーズを使用しており、日本の大学生では約70%が利用、朝1回の起床あたり平均6回以上押しているという調査結果もあります。しかしこのスヌーズ習慣、実は目覚めの質を下げている可能性があることがわかっています。

スヌーズを使うということは、「起こされては眠り」を繰り返すことになります。実験で「5分×4回」のスヌーズを再現したところ、起床後の反応速度が遅くなり、活力も低下していました。朝すっきり起きられない、日中なんとなくだるいという感覚はスヌーズが原因のひとつになっているかもしれません。

その原因として挙げられるのが「睡眠慣性」です。睡眠慣性とは、起きた直後のぼんやりした状態のことで、深い眠りの最中に起こされると特に強く出ます。スヌーズの5分という間隔は、眠りが深まるにも浅くなるにも中途半端な時間です。深い眠りに引き戻されかけたところで再び起こされることを繰り返すため、睡眠慣性が長引いてしまうのです。

ではどうすればスヌーズに頼らず、すっきり起きられるのでしょうか。おすすめは「2段階アラーム」です。1回目のアラームを起床の20〜30分前に小さい音で短く設定し、2回目のアラームを実際の起床時刻に通常の音量で設定します。

なぜこの20〜30分という間隔が効果的なのでしょうか。眠りが浅い状態であれば、1回目の小さな音で自然に目覚めることができます。深い眠りの最中であっても、20〜30分あれば眠りが浅くなるまでの時間を確保できます。つまり2段階アラームは、体が自然に浅い眠りへと移行するのを待ってから起きるという、睡眠のリズムに沿った起き方なのです。5分おきに無理やり起こされるスヌーズとは根本的に異なります。

朝の目覚めの質は、その日一日のパフォーマンスに直結します。スヌーズを押すたびに「また起きられなかった」という罪悪感を感じている方も多いかもしれませんが、問題は意志の強さではなく起き方の方法にあったのです。今夜からアラームの設定を少し変えるだけで、明日の朝が変わるかもしれません。

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